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開学30周年記念展覧会
2023 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション16 「Error of Reality」共催

成安造形大学と同窓会「かいつぶり」の連携事業として、卒業生の垣本 泰美さん、谷平博さんをはじめ活躍するアーティストと客員教授の虚構新聞社社主UKさんと在学生による「Error of Reality」展を【キャンパスが美術館】にて開催中です。

展覧会概要

 今年のセイアンアーツアテンションでは、「Error of Reality」と題した展覧会を開催致します。私たちの現実世界を捉える感性や認識に少しだけエラーを起こさせるような、現実と虚構の間を行き来する、ユニークでユーモアのある5組の作品を紹介していきます。


 私たちは現在、目の前にある現実世界をどのように認識し、感じているでしょうか。科学技術が発展し、インフラが整備され、生活水準は確かに向上しているように思えます。一方、自然災害、パンデミック、戦争など、過去に経験したことのあるあらゆる災害を、私たちは21世紀早々一つも防ぐことはできませんでした。日本では経済の低迷や少子高齢化など、先行きの見えない課題が山積し、生活の豊かさを実感する以上に、漫然とした不安や閉塞感を感じている人も多いのではないでしょうか。


 そうした中、本展では私たちの現実世界を捉える感性や認識の「エラー」の可能性について考えてみます。タイトルにある「エラー」という言葉はラテン語を語源とし、本来あるべき状態から逸脱したもの、というニュアンスを含んでいます。例えばコンピュータプログラミングの世界では、電子計算機を期待通りに動かすための記述(=プログラム)が、正しく記述されていない時に、エラーは発生します。エラーは一般に悪いもの、危機的なものと思われがちですが、本来は誤りの箇所を特定し、修正するためのヒントを示す役割を担っています。


 私たちの現実世界を捉える感性にも、そうした逸脱=エラーが垣間見える時があります。目の前に提示される様々な物事に対して、現実だと感じていたものがそうではなかったり、虚構だと感じていたものが現実であったり、そうした感性のエラーは時にトラブルの元にもなりますが、行き詰まりを見せる現実世界の感じ方を捉え直し、ネガティブな見方をポジティブに反転させる契機となることもあります。


 そこで本展覧会では、私たちが持つ現実世界への感性や認識にわずかなエラーを起こさせ、別の視点から世界を捉える想像力を駆動させる、ユニークでユーモアのある作品を紹介していきます。現実性と虚構性の間を絶妙なバランスで渡り歩くアーティストの表現に触れることで、私たちが持っている現実世界への常識をリセットし、日々の不安や閉塞感にわずかながらの風穴をあけ、目の前に広がる世界の見方をより楽しく、豊かにする契機となることを目指します。

※セイアンアーツアテンションとは、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭であり、キャンパス内に所在する複数のギャラリーを舞台に開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で17回を数えます。また、本展は本学と本学同窓会(KAITSUBURI)との連携事業です。

詳しくはこちら
https://artcenter.seian.ac.jp/exhibition/6241/

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