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つんさんが、「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」の最高賞「岡本太郎賞」を受賞

写真はすべてご本人提供

幼少期から、物が生きて見える、所謂「アニミズム的思考」を持って生きて きた私は、自分らしく生きられなかった幼少期の自分自身を救うために 目の前にいる「物たち」に励ましてもらいながら日々を過ごしていました。 そして、そんな空想の世界と現実の世界を行き来しながら大人になりま した。便宜上、「空想の世界」と書いてありますが、私にとっては「現実の 世界」そのものです。第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)で最高賞で ある「岡本太郎賞」を受賞した《今日も「あなぐまち」で生きていく》の「あ なぐまち」とは「頭の 中の 具体的な 町」の頭文字を取って名付けた 私とずっと共に生きてきた空想の町の名前です。

小さな頃から私の頭の中にあった世界を目に見える形で表現し始めた のは岡本太郎賞を受賞するちょうど10年前でした。母曰く、私が2歳の頃 から「あなぐまち」のことは口にしていたようです。あなぐまちと共に生き て40年。あなぐまちを形にして10年。そんな節目の年に受賞できたこと。 これまでの半生を肯定してもらえたようなそんな気持ちになりました。 私が生き続ける限り、このあなぐまちもどんどんと大きくなります。今ま では自分自身を救うためだけに向き合ってきた「あなぐまち」ですが、 受賞と共に自分以外の遠くの人のことも救うようになりました。「小さな 小さな私」が生み出した世界が、いつの間にかどこかの誰かの心に届 き始めました。なんだかとても不思議な感覚です。

今は廃校の小学校をアトリエにして、日々あなぐまちの仲間が生まれて います。7月13日~9月16日まで熊本県の不知火美術館という素敵な 場所での展示も予定しています。ぜひ、生のあなぐまちを体感しに来て ください。

─つん(2004年 印刷クラス卒業)

第27回 岡本太郎現代芸術賞展

第27回 岡本太郎現代芸術賞展  
会期|2024年2月17日(土)~ 4月14日(日)  
会場|川崎市岡本太郎美術館

展覧会のご案内

つん 今日も「あなぐまち」で生きていく

会期|2024年7月13日(土)~ 9月16日(月・祝)
時間|9:00~18:00/土曜日は21:00まで/会期中無休
会場|宇城市不知火美術館
主催|宇城市不知火美術館(指定管理者 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)



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